下の図をみていただきましょう。



感性、向上心、自立心、創造性、すなお力、努力持続力を育てるために大切な乳幼児時代について考えてみましょう。

乳幼児の置かれている環境、昔と違います。 全く違います。


テレビ、携帯電話、スマートフォン、インターネット、CD、DVD、育児ロボット、早期教育ソフト・・・私が住んだ乳幼児世界とは全く異なる異次元の世界です。


このことの影響が如何に大きいか。
“テレビと絵本”を切り口にして考えてみましょう。


 ここでコーヒーモデルを紹介しましょう。
コーヒーモデルは絵本とテレビの差を分かりやすく説明してくれます。


オーダーメードのコーヒーはおいしい


 1.好みのブランド、濃さ
 1.好みの量、温度
 1.好みのミルク、砂糖の量


のコーヒーをスマート自販機は提供します。
Aさんは全く自由な好みのペースで飲みます。

幼児とコンテンツ(1)

幼児とコンテンツ(2)


 同じ絵本であっても、子供たちは新しい喜びを感じ、新しい夢を見ながら繰り返し繰り返し読みます。お兄さんお姉さんたちが読んだ絵本、近所のお兄さんお姉さんたちが読んだ絵本を回し読みできれば最高ですね。


コーヒーは苦い薬の味?

幼児とテレビ(1)

幼児とテレビ(2)

乳幼児のメディア環境を考える

現在乳幼児達が置かれているメディア環境は、 乳幼児達の心に豊かな感性、創造性が育まれることを阻害していないでしょうか? このことを次章で考えてみましょう。

息子への手紙

今から10年近くも前に息子に出した手紙です。ご高覧下さい。

我が息子へ
 この度は上場おめでとう! この快挙、お母さんは勿論ですが、箕面の人達、山科の人達も皆大喜びしてくれています。
 東大に君が入学したとき、お母さん、おばあちゃん、もう手放しで大喜びでしたよね。でもその中でお父さんだけが少し不安でした。中学、高校と順調に育ってきて、大学にも見事合格したのに嬉しそうな顔もせずいろいろ言ったこと(注1)覚えてくれていると思います。

 今回はどうでしょう? 今回は全然違います。お父さんには不安はありません。それは東大に入り、水泳部で一年から活躍していた君が、腰痛で水泳を中断せざるを得なくなってからの長い歳月にわたって経験した色々な苦しみ、その苦しみの体験があるからです。
 この苦しい体験こそがお父さんの発する如何なる文言よりも百倍、千倍の大きな力となり、味方となってくれることを確信しています。これから体験するさまざまな出来事を泰然自若としてあわてることなく、また浮かれることもなく何事にも力強く、乗り越えていくでしょう。君に関しては不測の事態、苦しみがやってくる前にうまくこれを回避する“免疫力”のような力が東大在学中に味わったつらい経験が与えてくれていると思います。

 あまり君には言われなかったけれど、お父さんも13歳〜19歳ぐらいに味わった長く苦しい“挫折感”があります(注2)。この挫折感こそがスランプ脱出後、スランプ状態に再び落ち込んでしまわないように、つまりスランプを未然に防いでくれる免疫のような働きを自然にしてくれています。だからこそお父さんは生涯現役研究者なんですね。

…やっぱり何だかだんだん父親的な文章になってきましたし。自分の話になってきたのでやめましょう。

 “何か本当に記念になるような品を贈りたいね”とお母さんと上場の日以来、考えています。お正月までには買い求めて贈呈したいと思っていますから楽しみに待っていてください。

身体には十分気をつけて下さいね。
2006年9月吉日
お父さんより
―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―

注1:(2013年6月2日)
 息子が東京で一人暮らしを始めるには世の中の裏の裏まで知っておくことが必要であろうと考えていました。
 高三のときに受けた模擬試験の結果をみて、
 “少なくとも一年は浪人するだろう。そのとき色々教えよう。”
と考えていた計画は音をたてて崩れてしまったのです。

 東京に行くために色々の準備に忙しい息子の背中越しに私は様々な注意を言い続けたと思います。
 私が終生とっていた父親としての姿勢を大きく乱した2週間でした。
 私の目から見てあまりにも順調であった息子には苦難に対するいわば免疫性のようなものがないことを心配し、焦った2週間だったのです。

注2:
 この長いスランプの期間、私がどのように思い悩んだかは父や母、そして妻や子供達にも話したことはありません。
 “私の心、神のみぞ知る”
 私はこれでよいのではと今も考えているのです。

 人すべて、生まれ出るとき“苦しさ”を味わっているでしょう。産んで下さったお母さんと一緒に・・・。でも誰一人産まれ出たときの苦しみを覚えていませんよね。
 人、皆、全て苦しさを乗り越えて、何事もなかったように、人生を前向きに渡っていくのではないでしょうか。

次章へ